マカの旅-リマからフニン市まで私たちは、早朝ホテルを出発し一路マカのボンボン高原を目指しました。リマの町は、信号待ちのたびに新聞やガム 雑貨などを車内に売りに来る人や、パフォーマンスをする少年達がいて賑わっていました(?) 古い車が多いせいか、排気ガスが酷かったです・・・。 走っているこの道はハイウェイで真っ直ぐ行くとロサンジェルスまで行くそうです。 ペルーは昔から金、銀などの鉱物が豊富に採れるため、道路は30年前から舗装されていたそうです。 フニンまで曲がりくねった凸凹道を想像していましたが、思っていたより道中は楽でした。 3時間位走行した頃から、急に両サイドに険しいアンデスの岩肌が現われてきました。 垂直なこの壁、今にも崩れてきそうでなかなかの迫力でした。 この先に本当にマカはあるのだろうか? ボンボン高原を目指している途中で、アルパカのご一行様に遭遇しました。マカでも運んでいるのでしょうか、アルパカは、ラクダの仲間で南米のアンデスには他にもリャマ、グアナコ、ピクーニャがいます。 近くで見るとラクダの目にそっくりでした。 アルパカをご存知ですか? カメラを向けると大きな目で「ジロッ」と睨まれました・・・。 ボンボン高原は盆地になっています。 そのため一度、高い山を越えなければなりません。その一番高い所は海抜4,818mでテックリオ峠と呼ばれています。テックリオ峠は、富士山より更に1,000m以上も高い地点になります。とても空気が薄いため、動くと苦しくなりしかも無重力状態のような感じでスムーズな動きが取れませんでした。マカの道のりは遠いー。 残雪?いえ、これが氷河です。10年前は近くまで氷に覆われていたそうです。いかにマカが厳しい環境で育ってきたかということです。ペルーのアンデス山脈の氷河は、地球温暖化の影響で急速に縮小して1年間で氷河の先端が約150m後退しています。このままでいくとあと10数年で消滅するだろうといわれています。こうした温暖化による環境変化は、我々人類に警告を送っているかもしれません。 ここはフニン県フニン市内です。フニン市は、シエラと呼ばれるペルーの山岳部に位置する、マカだけでなく鉱山資源の豊かな町です。1824年、ラテンアメリカ諸国がスペインから独立する足がかりとなったフニンの戦いの舞台でした。フニン市には、マカを常食して何人もの奥さんと子どもを持っていた「マカおじさん」フスト・ウァイテナ・アスゥアマンさんが日本のテレビで紹介され話題になりました。 フニン市内のフリーマーケットです。 それにしても皆さん元気そうでした。
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